
みなさんこんにちは!
冬場は市役所に冬眠届を出したいくらい、寒さがニガテなNです。
冬生まれの雪国育ちだからといって、寒さに強いわけじゃないんです。
祖父の英才教育から生じた、屋根の形についての長年のギモンの答えは
さて、私の祖父は大工の棟梁だったので、幼い頃から建物に関していろいろな知識を吹き込まれて育ちました。
旅先でも「ああ、やっぱり雪が自然に滑りやすいように片流れ屋根が多いなあ。」と思いながら車窓から外を眺めたり。

でも、雪が多いはずの青森で、平らな屋根の家が並んでいるのを見て以来、長年不思議に思っていました。
電熱や温水で融雪しているのだとしたらランニングコストがとても高くつきそうだし、あれじゃあ雪の重みで家が潰れてしまわないのかしら?と。
最近になって調べてみたらそれは「無落雪屋根」と呼ばれるもので、雪を屋根から落とさずに溶かして排出する仕組みになっているのだそうです。
ひとくちに無落雪屋根と言っても、以下のように種類があります。
平らな屋根だからといって、全部同じというわけではないのですね。
無落雪屋根の種類
フラットルーフ方式
屋根全体を平らに仕上げ、雪が自然に滑り落ちないようにする方式
スノーダクト方式
屋根の中央に排水用のダクトを設置し、雪解け水をダクトを通じて排出する方式
勾配屋根方式
勾配のある屋根に雪止めを取り付け、雪が滑り落ちずに自然に溶ける方式
雪下ろし中の事故のニュースは毎年必ず聞きますし、軒下でヒヤッとした経験もあるので、非常に大きなメリットに感じます。
一方で、構造を強くしなければならなかったり、特別なメンテナンスが必要だったりと、ある程度の負担やリスクもあるようです。
家づくりの際はよく相談して、自分にとってベストな選択をしたいですね。
無落雪屋根のメリット・デメリット
無落雪屋根のメリット
- 雪下ろしの必要がないため、雪下ろし作業による転落事故などの危険性を軽減できる
- 積雪量の多い地域でも、雪が屋根から落ちる心配がない
- 土地の有効活用ができる
無落雪屋根のデメリット
- 屋根に雪を積もらせる仕組みのため、建物に負荷が掛かる
- 屋根の設計に不備があると屋根が陥没する危険性がある
- 排水不良による雨漏りの可能性があるため、排水ダクトの定期的なメンテナンスが必要
参考:EPARKくらしのレスキュー
雪下ろし不要の無落雪屋根とは?メリット・デメリットや費用相場などを詳しく紹介します
https://rescue.epark.jp/columns/home-repair/roof-repair/1805

長年の知恵と現代技術の融合で、厳しい自然環境に対応している雪国の屋根。
新築やリフォームの際も、地域特性に合った屋根選びをすることで、快適で安心な住まいを実現できるのではないでしょうか。
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