ロードバイクのための土間がある家
秋田市 旭川・新築
とても朗らかなご夫婦の共通の趣味はロードバイク。
お二人の “愛車” をどのように収納するか?
そして、家の中でのバイクの楽しみ方は?
そんな夢の膨らむお話から打ち合わせがスタートし、
施主様からは「大好きな絵本に出てくるようなお家にしたい」
「ロードバイクの場所を設けたい」など色々なお話がありました。
ロードバイクというと、よくあるイメージは
アウトドアを前面に出した住まいですが、
今回はワイルドな雰囲気と絵本のようなやわらかい雰囲気を
うまく融合させたいと考えました。
打ち合わせの段階で色々な角度から “住まい” を造り上げていくために
趣味や生活リズムなどのお話を伺うトライ。
その時間に重きを置いて施主様とのコミュニケーションを大切にします。
間取りや収納の位置、大きさなどはご要望を聞いて
そのままプランに落とし込むことができますが、
施主様ご希望の “雰囲気” を言葉で共有することは中々難しいものです。
そのイメージを掘り下げつつ、手繰り寄せるには
設計士の長年の経験が必要になります。
施主様と一緒に細部に渡り試行錯誤を重ねて
絵本に出てくるような可愛らしさにアウトドアのスパイスが効いた
注文住宅ならではのこだわりの住まいが完成しました。
今では主流の対面式キッチンですが
熱源のところだけ壁を設け油跳ねを防ぎ、
リビングに流れる調理音や臭いを軽減させる作りにしました。
淡い水色のキッチンに立つと、
正面に見えるのは淡い桜色のお部屋はタタミスペースです。
半個室になっているためリビングにいながら
自分だけの空間を味わえるちょっと特別な場所です。
タタミスペースにはこだわりの照明を採用したことで
非日常感が味わえる空間になりました。
お子様が遊んだり、お昼寝をしたり、家事に読書に…。
ここで過ごす時間はちょっと特別です。
用途に合わせた物をサッと取り出せるよう、
机にも踏み台にもなる作り付けの引き出しを配置しました。
キッチンのガス台側に壁を設けたタイプの形は、その壁の面積を利用して
自分好みの雰囲気を作ることができます。
今回は、山藍摺色-やまあいずりいろ-のタイルを用いて
タテ貼りにしたことで、少しレトロな雰囲気になり柔らかさが出ました。
食品のストック棚の奥の壁だけアクセントを入れて
扉を開く度に見えるお気に入りの柄はちょっとした自慢です。
トライで新築を建ててくださる施主様に人気がある
大きなマグネットボードは
家族みんなが行き来するキッチンの横に配置すると
家族みんなのメッセージやメモが一目で分かります。
特に一番使う奥様の家事動線に配置することがポイントでした。
キッチンのすぐ隣には脱衣所があるので
お料理を作りながら洗濯をしたり、
お風呂に入るお子様の様子を見守ることができます。
二階に上がり主寝室へ続く廊下を書斎スペースにしました。
細長いスペースを利用したことで家族みんな横並びになれる机が完成。
リビングに続き、ここも家族が集まる場所になりそうですね。
主寝室の一辺の壁だけほんのりとした色を入れました。
砂壁のような石のような風合いと質感で室内がシックな雰囲気に。
ウォークインクローゼットの壁も主寝室全体の色味と合わせた花柄を採用しました。
収納はフリーラックを標準装備しているので
天井までの高さを有効利用して収納ができます。
子ども部屋のクローゼットの
壁一面だけを有孔ボードにしました。
専用のフックを引っ掛けると、
帽子やカバン、ちょっとした棚もセットできる優れもの。
玄関を入ってすぐ隣に続く
施主様の愛車を置く土間クローク。
デリケートな自転車のお手入れも家の中でゆっくりとできます。
土間クロークにある手洗いコーナーは奥様お気に入りのタイルをアクセントに。
家に入ってすぐ手を洗えることは衛生面でもとても重要なことです。
だからと言って簡易的な手洗い場にしないのがトライ流。
施主様のご要望を隅々まで反映させて造る家は
注文住宅の醍醐味です。
トライではお馴染みとなったROOT WORK SUPPLYさんの飾り窓は、
土間クロークとリビングをやんわりと繋げてくれる大切なもの。
雫が流れ落ちていくような模様のガラスが、
見えすぎず隠れすぎない絶妙な視界を確保しています。