
先日初めて入ったある建物が、なんとも味のあるいかにも昭和なビルでした。
ほどよくくたびれた会議室、妙にふかふかの革張りソファ、重たいドアのついた暗いトイレ…
薄暗い廊下には少し怖さも感じるほどでしたが、帰り際にエレベーターへ向かって奥の奥へと進んでいくと、ふと足が止まりました。
そこで出会ったのが、冷たい金属製のドアに貼られた「パントリー」の文字。

まず、カタカナっていうだけで、そのデザイン自体なんだか心に残りませんか?
それだけでもすでにツボなのに、この「パントリー」はひと味違いました。
よくあるのはプレートに文字が書いてあるものや、切り文字ステッカーが貼ってあるものだと思いますが、
この文字は立体的に造形されたパーツが直接貼り付けてあるんです。
ちょっと厚みのあるカタカナの存在感が、何とも言えない味わいがあって良いではありませんか。
この建物もだいぶ年季が入っているので、そう遠くない未来に取り壊されるのかもしれません。
だからこそ「今ここにある味わい」がすごく貴重に思えてきます。
世の中には“新しくてピカピカなもの”がどんどん求められがちですが、すでにある良いものを、できるだけ長く大事に使っていく、そんな考え方がもっと広がるといいなと思います。
建物を活かして、楽しく快適に暮らす。
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