自分たちの理想の家を手に入れよう!
・・・と、間取りを決定したあとで、「そういえば、照明はどうしたらいいの?」とふと考えることはありませんか?
今までは特に考えたことはなく、入居前に電気屋さんで適当に選んで使ってきたけれど、せっかくだから照明もすてきなものにしたい! そう考えるのは自然なことです◎
- 照明を変えると部屋の雰囲気は変わるの?
- そもそも照明にはどんな種類があるの?
- 手をつける順番は?
真剣に考えだせば考えだすほど、さまざまな疑問がわいてくるでしょう。
ここでは、新築やリフォーム時などの照明の選び方、照明の種類やそれぞれのメリット・デメリット、手順などを紹介していきます。
目次
照明を使えば部屋ごとにさまざまな雰囲気を楽しめる
明りには、素晴らしい力があります。
ただ単にその場を照らしてモノを見やすくするだけでなく、「静か」「にぎやか」「冷静」「穏やか」などの雰囲気を作り出すことも可能です。
「とりあえずこれで」と同じ照明器具を選べば、設置した全ての部屋が同じ明るさ・同じ雰囲気となります。
しかし部屋ごとに用途が違うはずですから、雰囲気も違って当然ですよね。
雰囲気や用途に合わせた照明を選べば、部屋が個性を持ち味わい深い空間になります。
部屋ごとの雰囲気を照明を使って表現するなら、新築やリフォームをするときが最適なタイミングです。
そしておすすめなのは、施工会社へ照明についての相談をすることです。
プロの意見も大切? 照明選びはプロへ相談するのがおすすめな理由
どんな照明を使うか相談をおすすめする理由は、プロには今までの現場で培った豊富な経験と知識があるからです。
過去に見てきた沢山の事例から、成功例や失敗例をたくさん知っています。
次の2つは、自分の好きな気持ちだけで照明を選んで失敗した例です。
- 統一感がなく他の家具と合わない
- 同じようなテイストのものばかりになりトゥーマッチになる
一般的に、好きなテイストが1つだけ、という人は少ないでしょう。
「好き」だけで選んでしまうと、同じ部屋の中に複数のテイストが混在してしまうことがよくあります。
また、例えば「オリエンタルな雰囲気にしたい!」とすべてをアジア風で統一した結果、色彩や素材がゴテゴテしてしまって落ち着かなかった・・・というケースもあります。
デザインはどの業界でも、「引き算が大切」と言われています。
どうやったらうまくデザインの足し引きができるかを、プロはその経験から知っています。
壁紙や家具と照明を考えたとき、自分では考えつかなかった「意外な組み合わせ」を提案してくれることも多いです。
別の視点から見るためにも、1度はプロに相談してみましょう。
照明にはどんなものがある?
では、住宅によく使われる照明を次に5つ紹介します。
- ダウンライト
- シーリングライト
- ペンダントライト
- スポットライト
- 間接照明
ダウンライト
天井に埋め込んで設置するタイプの照明です。
特に器具が必要ないため、空間をすっきりと見せることができます。
雰囲気は「シンプル」や「上品」です。
- 使用場所)玄関、廊下、書斎、リビングなど
- メリット)メインにも補助にも使え、埃などが溜まりにくくメンテナンスがしやすい
- デメリット)レイアウトが難しく、1つの部屋にも複数必要なためにコストがかかる
シーリングライト
天井に直接取り付ける照明で、部屋全体を明るく均一に照らすことができます。
デザインが豊富なため、雰囲気も多種に合わせられ便利な照明器具です。
- 使用場所)リビング、子ども部屋、ワンルームなど
- メリット)明るさが広がって部屋が広く感じる
- デメリット)オリジナリティは出しにくい
ペンダントライト
吊り下げ型の照明で、低い位置で照らします。
大型でなければ、基本的にはサブ照明として効果的に使います。
デザインが豊富で、選ぶ器具によって雰囲気を変えられます。
- 使用場所)食卓、吹き抜け、書斎など
- メリット)デザインの種類が豊富でインテリアのアクセントになる
- デメリット)掃除に手間がかかり、位置が低く邪魔になる場合がある
スポットライト
強い光でモノや空間の一部を照らす照明です。
複数使用することで部屋全体を明るくできる便利な照明器具です。
雰囲気は「おしゃれ」や「クール」です。
- 使用場所)ダイニング、書斎、キッチンなど
- メリット)見た目が洗練されたものが多い
- デメリット)比較的価格が高く、掃除に手間がかかる
間接照明
元は光源を天井や壁などに組み込んである建物と一体化した照明を指しますが、現代ではコンセントに挿して簡単に使用できる照明器具が増えています。
淡い光で部屋を包むので、「温かい」「おしゃれ」「上品」という雰囲気を出せます。
- 使用場所)リビング、寝室、玄関など
- メリット)空間に落ち着き・リラックス・開放感をもたらす
- デメリット)直接的な光ではないため、通常は照明器具の台数が多くなる
照明を使って雰囲気づくり! 施工事例を紹介
では次に弊社の施工例をみていきましょう。
ダイニングの照明
食卓を明るく照らす、ペンダントライトをチョイスしています。
ダイニングの照明の色は、お料理が美味しく見える電球色がオススメです。
オレンジに近い暖色系の色は家族が集う場所を柔らかく照らしてくれます。
リビングの照明
家に帰ってきただけで明るい気持ちになる昼白色の照明のリビングは、太陽に一番近い色で自然な明るさを演出します。
和室の照明
くつろぐためのタタミスペースは、リラックスへ導くようにオレンジがかった色で照らします。
黒い照明器具がスタイリッシュな空間にしていますね。
和室の棚の上は間接照明を設置し、優しく柔らかく部屋を照らします。
子ども部屋の照明
メインの照明とは別に、ベッド脇に設置したポイントの照明は一人で寝ているお子さまの強い味方です。
子ども部屋のメイン照明は、ステキな雲のかたち!
天井に色の切り返しをいれたことにより統一感が生まれました。
書斎の照明
書斎という場所は、仕事部屋でもあり一人の時間を楽しむ場所でもあります。
天井のスポットライトと手元を照らす昼光色の光で色を使い分けます。
青い壁紙と黒のライトがシックで格好良いです。
子ども部屋の星型照明
弊社では子ども部屋の定番となったこちらの照明は2個使いがオススメ!
施主さまからはお子さまが、お星さまの照明を見ながら、ひとりで寝られるようになったとの嬉しいお声もいただきます。
フリースペースの照明
触ると実はプニプニしている星の照明。
可愛らしい雰囲気ですが、クロスとの組み合わせでこんなにもシックになります。
実際に選んでみよう! 手順を紹介
では、どんな手順で照明を選べば良いでしょうか?ここで実際の手順を説明していきます。
1.使いみちを決める
どこの部屋に照明がいくつ必要かを考えていきましょう。
暗がりを怖がる子ども部屋には明るい大きな照明が1つと、寝るときに柔らかく照らす小さな照明が1つ、勉強もするので手元を照らす照明も1つ必要だな、といった具合です。
部屋ごとに希望する雰囲気や照明の使いみちを決めていきます。
2.明るさ・色・使う時間を考える
リビング・洗面所・子ども部屋は明るい方がいいけれど、玄関・廊下・トイレなどは暗めでも構わない、といったことです。
照明器具のデザインや色だけでなく、照明の色も選びましょう。
白色の光はモノをはっきり見せますが、部屋を冷たくシンプルな印象にします。
オレンジ色の光はモノそのものの色を変えてしまいますが、部屋を温かく穏やかな印象にします。
長期間・長時間使用する照明は、金額がかかってもLEDにすれば電球の交換が少なくて済みますし、短時間・短期間の照明は、コストを抑えた電球でも構わないでしょう。
3.照明を設置する位置を考える
照明器具の重さに耐えられる天井なのか、家具を移動させたら影ができる位置ではないか、照明器具の掃除やメンテナンスがしやすいか、などを考えましょう。
特に重い照明器具を使いたい場合、天井がその重さに耐えられるかどうかは必ず確認してください。
4.購入方法を決める
大体の希望が固まったら、購入方法を考えていきます。
インターネットの通販や専門店、セレクトショップ、施工会社から仕入れてもらうなど、さまざまな方法があります。
照明選びは最初が肝心! 部屋の雰囲気や家具などを含めて考えて
照明は、入居したその日から使います。
焦るあまり、好きではないのに手近にあったもので妥協してしまうと、理想の家に水を差してしまうでしょう。
部屋の間取りを決定したら、壁紙や家具を選ぶときに照明もあわせて考えておくと、失敗しにくいです。
トータルデザインをする際には、プロにアドバイスを貰うことがおすすめです。
シミュレート画像を見せてくれることもありますので、自分なら選ばなかったタイプの照明がしっくりくるなど、新しい発見もできるでしょう。
照明選びにも「お客さまらしさ」が現れます。
新築の照明の選び方で気になることがあったら、ぜひお気軽にご相談下さい。
監修・執筆
コウキ / 設計・デザイン
トライでは、お客様の思いや理想に重きを置き、住まいづくりを進めていきます。 “自分だけの暮らし方”を楽しみながら一緒にカタチにしていきましょう。