平屋と言えばシニアの方の家、というのは昔のイメージです。最近では30代や40代でおしゃれで使い勝手の良い平屋を建てられる方も増えています。しかし、平屋について考えるとき、多くの方が次のような疑問を持ちます。
- 平屋だと面積が大きいから高いのでは?
- 2階建に比べると1階のみでいいから安く建てられる?
- どんなことに気を付けて計画すればいい
2階建と比較した価格に関する疑問は、やはり多いですね。住宅は大きな買い物ですから、同じようにおしゃれで使い勝手が良いなら、少しでも安い方がよいと考える方もいるでしょう。
ですからここでは、2階建と平屋を比較するとどちらが高いのか、またその理由や比較ポイント、平屋を建てる前にすべきことなどを紹介していきます。
目次
一戸建ての疑問! 平屋と2階建はどちらがより安い?
同じ坪数・同じ性能建材で建てた場合、一般的に価格が高いのは平屋です。
理由としては、平屋は「広い敷地が必要」であり「より材料費がかかる」うえに、「平屋はまだ少数派のため材料の大量入荷によるコスト削減が見込めない」ためです。
全く同じ大きさの部屋を平屋と2階建に作る場合、2階建には平屋には不要な廊下や階段といったスペースが必要ですので、2坪は追加しなくてはなりません。つまり、坪単価で考えれば平屋は30坪で足りるのに2階建は32坪必要ということになり、価格は2階建の方が高くなります。
さらに、平屋は2階建よりトイレなどの設備を少なくすることが可能です。そのため、一般的には平屋の方が建築コストはかかりますが、2階建より安くできるポイントもありますので、工夫が可能ということになります。
平屋と2階建の価格差の理由とは?
では、具体的に平屋と2階建の価格差の理由を見ていきましょう。主な価格差の理由は、以下の4つです。
- 必要な土地の大きさの違い
- 基礎の面積の違い
- 屋根の大きさの違い
- 地盤改良の面積の違い
必要な土地の大きさの違い
単純に同じ大きさの家を建てるとなれば、2階建は上空を利用できますが、平屋はできませんので大きな土地が必要です。建物だけでも価格差は生まれますが、土地の価格にも大きな差が出てきます。
30坪の平屋と同じ面積の2階建は、15坪の土地でも可能でしょう。1階と2階がともに15坪あれば合計で30坪になります。土地の大きさの差は、毎年かかってくる固定資産税にも影響します。
また、周囲に家が密集している場所であれば、高さがない平屋が光と風を確保するために土地には余裕が必要です。快適な生活を送るためには、ある程度の広さの土地を用意しなければなりません。
基礎の面積の違い
前述した通り、平屋と2階建では同じ坪数でも必要な面積は違います。30坪必要な平屋と15坪でよい2階建では、基礎面積の違いは2倍になります。
頑丈で不安のない家を建てるためには、しっかりとした基礎が必要です。その基礎部分が2倍になるとすれば、単純に考えて材料も2倍になるのですね。
屋根の大きさの違い
また、基礎面積が2倍になるということは、屋根も平屋は2階建の2倍必要です。屋根は紫外線や雨に直接さらされる場所ですので、防水処理をしっかりしなければなりません。
何十年かごとにくるメンテナンス費用も、面積が大きければそれだけかかってしまうことになります。
地盤改良の面積の違い
同じように、建物を建てるために必要な面積が違うため、地盤改良の面積も違います。
地盤改良とは、地盤調査をして建物を建てられるように地盤を改良することを言います。これをしっかりしていないと、出来上がった家がゆがんだり液状化してしまったりといった心配があります。
平屋は建物を建てるために調べる面積が多く、改良しなければならない地盤の面積も大きくなってしまいます。面積によって数十万から数百万円の差がでますので、影響は大きいでしょう。
坪単価での比較ポイントは?
全ての条件を一緒にするのであれば、平屋の方が価格は高くなりますが、坪単価で考えれば2階建の方が高くなる場合もあると説明しました。
では、坪単価での比較ポイントはどこがあるでしょうか? たとえば、「階段の有無」や「トイレ・洗面所の数」、「壁の数」などです。
階段には1坪ほどスペースが必要ですし、トイレも2つ作るならそれだけ他の居室のスペースは削られます。しかし平屋であれば階段は不要ですし、階段がないためにトイレや洗面所も1つで良い場合が多いでしょう。廊下があれば壁も必要ですが、廊下がなければ全てを部屋として使えます。
坪単価を抑えるのであれば、トイレや洗面所といった設備、廊下や階段、収納といったスペースを考慮した方がよいでしょう。
秋田市で平屋を建てる前にすべきことは?
秋田市で平屋を建てようと考えるなら、計画の段階で1度は実際の平屋を見学しにいきましょう。気象条件などが同じ秋田市内の平屋を見に行けば、入居後の生活もイメージしやすくなります。建築会社の内覧会やモデルハウスにいって実際の家を確認し、以下の3点を体験することをオススメします。
- 広さの感覚をつかむ
- 間取りを観察する
- 家具の配置をイメージしてみる
数字や写真だけで想像することと、自分の体で感じることは違う場合が多いものです。平屋を建てる前に、出来る限り内覧会などで感覚を掴んでみましょう!
広さの感覚をつかむ
LDKにプラス主寝室に子ども部屋が必要…と考えていくと、一体どのくらいの土地が必要なのか、と落ち込んでしまう方もいるでしょう。
しかし、平屋は2階建に比べて階段スペースや二階用のトイレスペースが不要な分を生かすことができます。要望やイメージを住宅会社と共有しながら間取りの相談を行うといいでしょう。
モデルハウスや内覧会へいくと、実際に広さの感覚をつかめます。平屋ならではの間取りの良さや解放感が実感できますよ。
間取りを観察する
内覧会やモデルハウスは、施工会社が考え抜いた間取りの家です。家事動線や家族にぶつからず歩ける動線などさまざまな視点から考えられているものですので、しっかりと観察してください。
効率よい家事動線は、シンプルであることが多いです。水回りが1カ所に集まっていて配管も簡単になるため、入居後のメンテナンスにかかるお金も抑えられます。
家事動線をスムーズにすれば家のケアも楽にできるでしょう。掃除やメンテナンスが楽であれば住宅は長持ちし、長い目でみれば家全体にかかる費用を安く抑えることにもつながります。
家具の配置をイメージしてみる
内覧会やモデルルームでは家具の配置も見られる場合があります。どういった家具をどういう風に置いているかを見れば、壁の数や窓の位置などの参考になります。
自分の手持ちの家具の配置をイメージしたり、新しく買うならどんな家具なら配置しやすいかを考えたりしてみましょう。
おすすめは内覧会の参加
建築会社が催す内覧会が、おすすめの情報源です。インターネットや本、人からの体験談などで情報を集めることは大切ですが、自分が実際に体験することはより多くの情報を与えてくれます。
内覧会では施工のポイントなども聞けるうえ、こういう場合はどうなのかといった具体的な疑問を解消できます。
施工会社を決める際にも内覧会に参加してから選択すれば、どのような家を建てられるのかのイメージがわきやすいでしょう。
平屋の疑問は内覧会で解消! 知識と体感が大切
年配者や小さな子どもがいる家庭にはもちろんのこと、家族が大人だけであっても平屋が人気となっています。バリアフリーであるうえに廊下や階段などがなく、間取りの自由が大きいというメリットがあります。
2階建に比べると価格は高くなりがちですが、工夫次第でコストは抑えることもできますよ。
秋田市で平屋を建てようと考えるのであれば、まずは季候などの条件が同じである秋田市内の平屋のモデルルームや建築会社の内覧会へ参加してみましょう。
広さや動線などが自分の感覚でわかりますし、その場で具体的な疑問を解消できます。思いつくすべての疑問を解消し、要望を出していきながら、理想の平屋を建ててくださいね。
ご相談はトライの公式LINEからお気軽にご連絡ください。
内覧会のお知らせも行っております。
監修・執筆
コウキ / 設計・デザイン
トライでは、お客様の思いや理想に重きを置き、住まいづくりを進めていきます。 “自分だけの暮らし方”を楽しみながら一緒にカタチにしていきましょう。