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神社にもある馬のお部屋の話

スタッフ日記

以前、馬と一つ屋根の下で暮らす「曲がり家」のお話を書きました。
▼人と馬、ひとつ屋根の下。―曲り家が教えてくれること―(2026.4.21)

そして前回の絵馬のお話でも少し触れましたが、実は神様のおうちである「神社」の境内にも、神様が乗る御神馬(ごしんめ)のお部屋があります。

神社の境内を歩いていると、拝殿や本殿とは別に、ひっそりとたたずむ小さな建物に気づくことがあります。
それこそが「神馬舎(しんめしゃ)」または「厩(うまや)」と呼ばれる、馬のための建物です。

神社に馬を奉納する習慣は奈良時代頃から始まり、大きな神社には神が移動する際に乗るとされる御神馬(ごしんめ)の厩舎が設けられていました。
現在でも一部の神社には生きた神馬がいます!
東京の神田明神にいる「あかり」ちゃんが有名です。
グッズも作られているほどの人気者です。

神馬舎は神社建築の中では脇役的な存在ですが、その起源を辿れば、神様のための「家」の一角を成す非常に重要な建物です。
人間が馬のために建物を用意し、お世話をすることが、祈りの一部だったのです。

雨乞いには黒馬、日乞い(晴天祈願)には白馬または赤馬を奉納する習わしがあり、絵馬にも両者がペアで描かれることが多くありました。
馬の毛色によって祈りの内容が変わるという信仰が、長い時間をかけて育まれてきたのですね。

神社に足を運んだとき、絵馬だけでなく境内の小さな建物にも目を向けてみてください。
そこにもまた、馬と人の暮らしの記憶があるのです。

 

佐藤なまこ

 

【参考】
▼nippon.com「絵馬の歴史」
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01586/
▼大高山神社「絵馬について」
https://www.ohtakayama.org/s/docs/ema.html
▼神田明神「あかり15歳記念展 神田明神と神のうま」※会期終了
https://www.kandamyoujin.or.jp/bunka/detail/?id=146

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