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絵馬の起源

スタッフ日記

受験、恋愛、家内安全―――。
神社の境内に吊るされた絵馬には、さまざまな願い事が書かれています。
しかし、なぜ「絵馬」と書くのでしょうか。

日本には古くから馬を「神の乗り物」として神聖視し、神社に馬を奉納する信仰がありました。
大きな神社には、神が移動する際に乗るといわれる御神馬(ごしんめ)が暮らす厩舎があり、現在でも一部の神社に残っています。

奈良時代の『続日本紀』には「神の乗り物として生きた馬を奉納」していたと記されており、皇室や武将が国家安寧や武運長久を祈願して馬を献納していました。
しかし生きた馬は高価で、社寺側の世話も大変です。
そのためしだいに土馬・木馬・銅馬に、さらに板に描いた馬の絵で代用されるようになったのです。
これが「絵馬」の起源というわけ。

絵馬をかけるための専用の建物「絵馬堂」が神社に作られるようになったのは、室町時代以降のことです。
やがて十二支や船や大根など、馬以外の題材も描かれるようになり、サイズも大型化していきました。

神社の境内にある小さな建物のひとつひとつにも、馬と人の長い歴史が宿っているのですね。

これから受験シーズンや行楽で神社を訪れる方もいらっしゃるでしょう。
絵馬を奉納される際には、ぜひその由来となった御神馬の存在にも思いを馳せながら、願いを届けてもらえるよう祈ってみてはいかがでしょうか。

 

佐藤なまこ

 

【参考】
▼神社本庁公式サイト「絵馬」
https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/ema/
▼nippon.com「絵馬の歴史」
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01586/
▼大高山神社「絵馬について」
https://www.ohtakayama.org/s/docs/ema.html
▼広島市「神社の絵馬」
http://www.cf.city.hiroshima.jp/gionnishi-k/webstation/chiiki/ema/ema.html

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