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馬と家の意外なつながり―土壁を支える『すさ』の話

スタッフ日記

『すさ』とは?

家の壁を塗る左官職人さんが土や漆喰に混ぜ込む繊維のことを、主に関西では「すさ」、関東では「つた」と呼ぶそうです。
一般社団法人日本左官業組合連合会では「すさ」と統一表記されていますので、ここでは「すさ」と書かせてもらうことにします。

すさの用途は壁の補強、亀裂防止、曲げ強度を上げることです。
また、塗り壁材料に弾性力を持たせ、作業しやすくする効果もあります。
土だけでは乾燥するにつれてひび割れてしまうので、その弱点を補うのがすさの役割です。

▼一般社団法人日本左官業組合連合会『素材と工法(素材:すさ類)』
https://www.nissaren.or.jp/1232

『すさ』に使われる素材

現代ではグラスウール・ナイロン・ビニロンといった化学繊維の登場により、最初からすさとしての機能を持った商品が製造されていますが、伝統的な土壁に使われるすさの素材は藁・麻・紙といった天然繊維です。
藁すさは稲わらを刻んだもの、麻すさは古いロープや漁網を裁断したもの、紙すさは和紙をたたいてほぐしたものです。
このようにすさの素材は使い古された廃材をリサイクルしたものが多く利用されています。
その点でいえば、今の時代まさに呼びかけられている、循環型の暮らしのお手本といえるかもしれませんね。

意外な“アレ”の利用も?

昭和30年頃までは各地域の産物によってつくられる特殊なものも存在していたようで、「馬の毛」をすさとして使用する職人さんもいたといわれています!
人と馬の暮らしから生まれたものが、家の壁の中にも還っていたのですね。

調湿・断熱・防火・防臭などの効果の面や、“和モダン”の流行により人気が再燃している土壁。
馬の毛は縁起物でもありますので、すさとして利用してみるのはいかがでしょうか。

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